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 多動や衝動性をコントロールする力を養う

 基礎的な認知機能から問題行動を整理する 1


  応用行動分析学(ABA)では個人と環境の相互作用で行動を捉え,行動の原因を主に環境側に求めます(行動の原因を環境に求めることのメリット1参照)。個人と環境の相互作用で行動を捉えるため,もちろん個人の要因も行動に影響を与えています。個人攻撃の罠に陥らないように注意しながら,教育的な視点で行動,特に問題行動に影響を与える個人要因を検討するポイントを考えていきます。

  ポイントは,できるだけ基礎的な認知機能,感情,行動レパートリーから問題行動に影響を与える個人要因を推測することです(行動レパートリーと問題行動との関係は,なぜ発達障害のある人たちに問題行動がみられやすいのかを参照していただき,ここでは認知機能に焦点を当てます)。注意,記憶,抑制する力,切り替える力,情報処理といった基礎的な認知機能の弱さや偏りから多くの目の前の問題行動を説明することができます。実行機能(目標や計画を立て実行し,効率的に実行できるように修正する力など)の弱さからも説明できることが多いです。

  抽象的で複雑な概念を用いる必要なく,現在生じている多くの問題行動は基礎的な認知機能の弱さや行動レパートリーの乏しさ,感情や環境要因からシンプルに説明できます。なぜ保育所に入るときに泣いてしまうか,なぜ食事中に立ち歩くのか,なぜ全体への指示に反応しないのか,なぜ提出物を保護者に渡さないのか,なぜ脱いだ靴下を洗濯機に入れないのか,など。

  こどもの考えや思いはもちろん大切にする必要はあります。愛着やフラッシュバックという概念を用いて説明される方もいると思います。そのような考えを否定する訳ではありません。個人要因を考える場合は,基礎的な認知機能の弱さが問題行動に影響を与えている可能性を考慮し,シンプルに見立てる視点も併せて持っていただきたいです。問題を大事にすることなく,環境調整などの具体的な支援方法を検討することができます。



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