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 応用行動分析学勉強ノート

 応用行動分析学(ABA)とは?


 発達障害に関連する分野でABAは勘違いされていることが多いため,少しABAについて解説します。発達障害分野で良く見られる誤りは,(ロバースが考案した)自閉症のある方への指導法=ABAと考える誤りです。『ABAは自閉症への指導法である』といった記述や説明があれば不十分だといえます。

 ABAとは応用行動分析学と訳される心理学の1つの学問分野です。簡単にまとめると,人間や動物の行動を対象とした行動分析学で得られた知見を人の行動,特に社会的に問題とされる行動の説明や理解,修正に応用する学問です。心理学の目標は,1.行動の記述,2.行動の説明,3.行動の予測,4.行動の制御,であり,行動分析学や応用行動分析学も同様の目標を持ちます。

 ABAでは,三項随伴性の枠組みで行動を捉え,強化の働きを重視します。

 応用行動分析学(ABA)は,発達障害分野に限らず人が示す様々な行動を対象としています。シートベルトの着用やギャンブル行動,行動医学,リハビリテーション,スポーツ分野など多く研究が行われています。ABAの行動理論により,人が示す多くの行動を説明することができ,行動の修正,および,社会的に適切な行動の形成が可能となります。その行動理論を発達障害のある人たちが示す行動に応用し,適応行動の教育や問題行動の修正が行われています。発達障害分野でも様々な行動を標的とした研究が行われ多くの有効なアプローチが報告されています。

 有名なアプローチでいえば,PECSは応用行動分析学(ABA)のアプローチであり,TEACCHで用いる方法もABAで説明することができます。それらのアプローチを用いる専門家は,ABAの行動理論を理解することが望ましいです。そうでないと,ただマニュアルに沿ってアプローチをするだけになってしまい,その理由や意味が分からず応用がきかなくなってしまいます(発達障害だから絵カードや写真を用いる,といったように)。

 応用行動分析学(ABA)は人の行動の予測と制御を目的とした学問分野であり,発達障害のある人たちの行動の修正や形成に関する知見が多く得られていますが,それだけに限らず,様々な領域で様々な人が示す行動に関する研究や実践が行われているということです。



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