みどりトータルヘルス研究所
  
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行動的支援勉強ノート
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行動科学を勉強しよう

基本となる考え方,
将来に向けての目標


行動レパートリーと活動レパートリーを増やす

活動レパートリーを増やす
メリット


どのように活動レパートリーを増やしていくか

行動レパートリーと問題行動
の関係


物を落としたり
倒したりする行動


行動の理解と対応

行動の見方:三項随伴性

行動の原因を環境に求めることのメリット1

行動の原因を環境に求めることのメリット2

代表的な問題行動の機能と形成されるメカニズム

なぜ発達障害のある人に問題行動が見られやすいのか?

問題行動が強まるメカニズム

日常生活で問題行動を
強めないために


環境の変化と消去

問題行動が長期間維持される
メカニズム


こだわり,自己刺激行動への
対応について


こだわりと遊びの境目

適切な行動レパートリーを
増やす


教育的な視点を持った
問題行動への対応


教育的で前向きな支援

問題行動への対応を考える
ステップ


問題行動への対応の工夫

行動の理解と対応 まとめ

日々の関わりで大切なこと将来を見据えて大切なこと

指示の出し方,制止の仕方

家庭での療育活動のポイント

柔軟性,変化への耐性を養う

食事に関する行動

自身の行動もこどもの行動に影響を受けている

褒めてこどもを育てよう!


<参考図書,おすすめ図書>


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 行動的支援勉強ノート

 コラム 問題行動への対応には工夫が大切!


  『問題行動への対応を考えるステップ1』に基づいて問題行動をへの対応を考えていきますが,保護者や先生,療育関係者に問題行動への対応をアドバイスする時に重視するのは以下の2点になります。

 1)三項随伴性で問題行動を捉え,先行条件(A)と結果(C)を改善する。
 2)問題行動の改善につながるスキル,行動を見定め,伸ばす方法を考える。

 2)に関しては『行動レパートリーの拡大(できることを増やす)』や『代替行動分化強化』として,他の頁でも解説していますので,ここでは,『1)三項随伴性で問題行動を捉え,先行条件(A)と結果(C)を改善する』について考えていきます。


  
現実的に実行可能で,問題行動の低減につながる環境の改善方法を工夫していきます。

  『現実的に実行可能』というのは,それぞれの環境に合わせて,ご家族や関係者が納得して実施でき,効果が期待できる方法を工夫するということです。本人の能力,家庭環境,生活環境,利用できる資源(協力して頂ける相談機関や親戚など),ご家族や関係者の障害観や希望,ご家族や関係者のエネルギー(疲弊度や活力,動機づけ)などを考慮します。

  『環境の改善方法』というのは,物理的な環境や課題の内容から,周囲の声かけや対応も含めた環境を改善するということです。先行条件(A)に関しては,
問題行動が起こりにくい環境調整,適切な行動が起こりやすいような環境調整を工夫します。結果(C)に関しては,問題行動を強めないような対応,適切な行動を強めるような対応を工夫します。これらも現実的に実行可能で,皆が納得して継続して取り組める方法を工夫して考えます。

  『納得』というのもとても大切なことで,感情的に納得できない取り組みであれば,理論的には正しくても上手くいかないことがあります。例えば,計画的無視という消去の手続きを用いて,こどもが癇癪を起しても対応しないようにしようと計画したとします。しかし,それはあまりにも可哀想だと感情的に納得できない方がいれば,たまに対応してしまうことがあるかもしれません。そうなると癇癪行動は維持されてしまいます。これらの考えを否定しているということではなく,色々な考え方の人が子育てや支援にあたるのはとても良いことです。ご近所からの苦情や心配の声のために,無視をするということが難しいこともあります。公共の場でこどもを怒らせ続けることも難しいでしょう。

  そのため,ある程度皆が納得し,それぞれの状況で実施可能な方法を,現実と折り合いをつけて工夫していくしかないと思います。ここで大切なことは,1か100かで考えないということです。効果が期待され実施可能な方法を工夫し,数週間から1ヶ月ほど継続してみると良いです。簡単な記録をとって問題行動が0にならなくても,頻度が減ったり,弱くなったり,対応しやすくなったり,本人や周りが楽になったりという変化が見られたら継続し,全く変化がなければ別の計画を考えます。全く変化がみられなくても,少し変わっていくような兆候が見られたら,もう少し継続して取り組んでみて良いと思います。

  もちろん倫理面も考慮する必要があります。こどもの心身を傷つけてしまうような取り組みは絶対に避けなければなりません。問題行動を無くすため,こどものため,という大義名分を掲げたとしても受け入れられるものではありません。例えば,取り組みの中でこどもが少しでも怪我をしてしまったら,早急に改善策を考える必要があります。

  応用行動分析学(ABA)の理論はシンプルですが,私たちが生活する環境はとても複雑なので,これらの工夫が大切になります。教科書に載っているような理論的には間違いないという取り組みでも,環境に合っていなかったり,納得が得られなかったり,負担が大きかったりすると上手くいきません。生活環境に合わせた現実的な対応方法や環境の整え方を工夫していきましょう。



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