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 行動的支援勉強ノート 1

 コラム 教育的で前向きな支援


  
こどもの問題行動を何とかしようということばかりに注目していると,周囲の大人たちが巻き込まれてしまって皆がしんどくなったり,逆に問題行動を強めてしまうことがあります。繰り返しになりますが,こどもの成長が最も大切なことであり,できることを増やすという視点を常に第一優先で考える必要があります。問題行動を無くすことよりも,問題行動に代わる適切な行動を増やすという考え方が大切であり,結果的に問題行動が減少することにつながります。例えば,

 ○ 廊下を走ることを無くす
    ⇒廊下を歩く行動を増やす。
 ○ 離席を無くす
    ⇒席に座って課題を行う行動を増やす。
    ⇒取り組めることを増やす。

 ○ 授業中の私語を無くす
    ⇒授業中に静かに取り組める時間を増やす。
    ⇒挙手してから発言する行動を増やす。
 ○ 友達を叩く行動を無くす
    ⇒友達と適切に楽しく遊ぶ時間を増やす。
 ○ 先生への暴言を無くす
    ⇒先生の話を聴くことを増やす。
    ⇒適切に意見を伝える行動を増やす。
 ○ お菓子売り場のお菓子を勝手に取る行動を無くす
    ⇒お菓子売り場を手をつないで歩くことを増やす。

  というように,支援者は『問題行動を無くす』という視点よりも『適切な行動を増やす』という視点をできるだけ重視し,教育的で前向きな支援を行っていきます。

  問題行動に巻き込まれてしまうと保護者や支援者は視野が狭くなり,問題行動を無くすことだけに集中してしまうことがあります。対応が厳しくなったり,刺激や活動を制限したりする対応に繋がり,教育的ではなくなってしまいます。こどもも支援者も楽しくありません。

  こどもの問題行動に対しては少し一歩引いて巻き込まれないように注意し,「何ができる様になれば問題行動をする必要がなくなるかな」,「何を教えてあげることができるかな」という教育的な視点を忘れないようにしましょう。

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