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勉強ノート
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 個別療育の進め方

 
学習態勢を形成する6 まとめ   

  学習態勢を形成する、ということについて解説してきました。課題やお勉強に対する嫌悪感を抱かせず、こどもも実施者も前向きに取り組むことができるようになることが大切です。

  理想的な形は、『笑顔で始まって、笑顔で終わる』ということです。これは、ただ課題内容を易しくするということではなく、しっかり内容のある課題に前向きに取り組むということです。

  私はよく、「お家を出るとき嫌がったりしませんでしたか?」と保護者に聞くことがあります。嫌がらずに教室に来ていたり、来ることを楽しみにしている、という話を聞くと、『順調に進んでいるな』と考えることができます。しかし、家をでることを少し渋ったり、「お勉強にいきたくない」というようなことがあれば、『課題が最近難しすぎたな』、『少し頑張らせすぎたな』、と考え、課題内容や療育の進め方を修正します。

  これは家庭学習でも同様であり、「勉強しますよ」とこどもに言ったとき、こどもが拒否したり、問題行動を示したりすることが続けば、学習態勢が形成されていなかったり、療育を上手く進められていないと考えた方が良いです。こどもなので、もちろんその日の体調などにも左右されますが。

  もしそのような状況であれば、再度学習態勢作りを行い、療育内容を考え直さないといけません。応用行動分析学(ABA)に基づいた療育では、逸脱行動は消去して課題を進めることを強調されることがありますが、こどもが逸脱行動を示さずに前向きに課題に取り組めるようにすることの方が大切です。療育を行うときにこどもが逸脱行動を示し続けるならば、それは良くない療育です。専門家の療育を受け、数か月経っても療育中にこどもが逸脱行動を示し続ける様であれば、専門家がどのような説明をしても専門家を変えた方が良いと思います。

  そして、保護者が家庭療育を行う場合は、保護者自身も楽しく療育を進められるようにしないといけません。もし療育をする時に『あー今日も療育しないといけない』『こどものためになるなら仕方ないけど、嫌だな』と思うようであれば、多分あまり良い療育ができていません。保護者自身が成功体験を積めていない可能性があります。こどもが前向きに取り組み、できることが増えていくような療育ができれば、きっと保護者自身も前向きに療育を行うことができると思います。

  課題内容が少々易しくても、少々量が少なくても、こどもが嫌がらずに前向きに取り組める方が、長期的に見れば得られるものは多いと思います。こどもも保護者も笑顔で始めて、笑顔で終わることができる療育を目指して行きましょう。


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