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 多動や衝動性をコントロールする力を養う

 はじめに


  ADHDのあるこどもへの支援は薬物療法と行動的支援が中心になります。薬物療法は多動や衝動性を抑えることが目的ですが,根本的な解決には至らないことがあります。必要なお薬の力を借りながら,日々の経験と行動的支援を通して,多動や衝動性をコントロールする力を養っていくことが良いとされています。

  多動や衝動性は集団生活や日常生活で様々な行動として現れます。療育場面では,急な離席や課題以外の物事への衝動的な行動として現れます。例えば,机の周りの物や人に手が伸びたり,課題を見ている保護者に話しかけたり,課題と関係のない(または関連しているが必要でない)発言をする等です。反射的に動いたり,頭に浮かんだ事柄をそのまま口に出してしまっているという印象を持たれると思います。少しのきっかけで機嫌を損ねたり,遊びからの切り替えができなかったり,機嫌を損ねたら中々切り替えられなかったり,室外のカードを取りに行ったまま他のおもちゃに注意が逸れて帰って来られなくなることもあります。

  集団場面では皆と同じ活動に取り組むことができなかったり,教室を飛び出したり,衝動的に手が出たりすることがあり,日常生活でも同様の問題が見られることがあります。癇癪(かんしゃく)持ちと言われることもあり社会適応を妨げる要因になります。

  多動や衝動性も行動療育の対象となる重要な領域であり,療育を通してコントロールする力を養うことを目指します。衝動的な行動は主に実行機能(抑制する力,注意の切り替え,ワーキングメモリーなど)と密接に関係しているとされており,実行機能を養う課題遊びは衝動性のコントロールにも直接つながると考えられます。私たちも幼少期からの様々な経験を通して,これらの力を養ってきました。

  行動療育だけではなく,行動的な視点を持った日々の関わりや対応も多動や衝動性を抑える力を養うためには重要になります。園や学校での経験も大切です。しかし,多動や衝動性をコントロールする力は注意力と同様に,短期間で大幅に向上し,全く問題がなくなるというものではありません。中長期的な視点を持ち,徐々に力をつけていく必要があります。

  本章では多動や衝動性をコントロールする力を養うことを目的とした行動的介入や日々の関わり方を解説していきます。ADHDや発達障害の診断を受けたから仕方がないとあきらめず,できることから始めていきましょう。



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