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 個別療育の進め方

 認知スキルを伸ばすために


  日々の活動や作業,友達との関わりといった経験から多くのことを学習するためには多様な認知スキルが必要となります。発達障害,注意や抑制の弱さがあるこどもの認知スキルを伸ばすにはどうすればよいか考えていきます。

  薬物療法や特別な治療を受けることも考えられますが,認知スキルが必要な課題や活動,遊びを通して多様な認知スキルの成長を促していきます。注意力を伸ばすためには注意が必要や課題や活動,記憶力を伸ばすためには記憶する必要がある課題や活動,思考力を伸ばすためには思考しなければならない課題や活動,抑制する力を伸ばすためには動きや発話を抑える課題や活動を行います。

 神経衰弱やけんだま,だるまさんが転んだといった遊びは,様々な認知スキルを楽しく養うことができます。ルールのある遊びを最後まで逸れずに遊ぶということも良い練習になります。

  ADHDと診断を受けたこどもでも注意力やワーキングメモリーは伸びていきます。多くのこどもたちは遊びや活動を通して認知スキルを高めていきますが,特に弱さを抱えているこどもに対しては段階的な取り組みを継続して行う必要があります。

  これは応用行動分析学(ABA)に基づいて様々な行動を指導することと大きく変わりません。日常生活動作(ADL)や言葉は,無理のないところからスモールステップで強化して教えていきますが,認知スキルを対象とした課題や活動も同様です。苦手なスキルでも使えば使うほど成長する可能性はあります(行動も経験すればするほど定着していく)。特定の認知スキルと関係し,本人にとって難しすぎない遊びや活動から段階的に取り組んでいきます。弱いところを標的とするので,こどもにとっては苦手な課題になることがあります。できれば嫌々ではなく楽しく前向きに取り組めるように工夫して進めていきましょう。

  これらの認知スキルが必要な課題や活動は他の頁で解説しますが,こどもが少しがんばりを必要とする程度の課題や活動に取り組み続けることにより,標的とする認知スキルが向上する可能性があります。課題選びやがんばることができる程度は,注意が必要なところです。こどものことをよく知る専門家に相談してみるのも良いかもしれません。


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