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 個別療育の進め方

 
ふり遊び、見立て遊び、ごっこ遊び 1

  ふり遊びや見立て遊び、ごっこ遊びは象徴遊びと呼ばれるもので、こどもの発達にとって重要な役割を持ちます。想像力や社会性、言葉の発達に関係してきます。

  知的障害や発達障害のあるこどもには、これらの象徴遊びが苦手であったり、決まったパターンの遊びしかできないこどもがいます。また、園のお遊戯会で役を演じるときに、何かの役を演じているという意味が分からないことがあります。

  これらの象徴遊びも自然と身に付くことが難しければ教えてあげなければならず、練習することで伸びていき、楽しむことができるようになってきます。象徴遊びの指導に共通している点は、まずは遊びのスキルを獲得するということです。スキルがないと楽しむことなどできません。遊びのスキルを獲得し、楽しい雰囲気のやり取りを通して、象徴遊びの楽しさが感じられるようになってきます。

  まずはふり遊びのモデルを見せて、真似をしてもらうところから始めます。食べ物や飲み物の絵カードやフィギュアを用いて食べるふりや飲むふりをしたり、車や電車の絵を「ブッブー」と言って走らせたりします。その時に、「あーお腹すいた、○○食べよう、もぐもぐもぐ、あーおいしー」などとそのふりをしている場面で用いる言葉を話しながら見本を見せます。そしてこどもにできる範囲で真似をしてもらい、「おいしいねー」などと楽しく声をかけてあげます。真似ができるようになってくると、どんどん振り遊びをさせていきます。オムライスの絵カードを見て、「スプーンを持ってオムライスを食べよう」等と言い、スプーンを持つふり、食べるふりをしていきます。包丁で何かを切る、フライパンで焼く、ラッパを吹く、太鼓をたたく、水道で手を洗う、タオルで手や顔を拭く、など色々練習して遊んでいきましょう。

  乗り物や動物の真似をする遊びなどもします。飛行機のまねで手を横に拡げて「ぶーん」といって飛ぶふりをしたり、手をウサギの耳にしてピョンピョン跳ねたり、ゾウが鼻で水を飲む真似などをします。様々な乗り物や動物の真似をして遊びましょう。電車なら「○○えきー、○○えきー」とナレーションを付けたり、動物の鳴き声を言ったり、「ライオンだ逃げろー」と言ったりして、遊びに言葉も付けていきます。

  これらのふり遊び、初期の象徴遊びは、苦手なこどもは中々ピンとこなかったり、意味が分からず嫌がったりすることがあります。無理の無い程度から徐々にはじめ、できるだけ楽しい雰囲気を作って進めていきます。上手くこどもが真似できなくても見本を見せて、フォローして真似をさせていきます。まずはふりをするスキルを身に付けなければ楽しさを感じることができません。特別な時間を課題として設けても良いし、絵カードを使う課題の時に合わせて行っても良いと思います。

  最初はピンとこないこどもでも、練習してふりができるようになり何度か繰り返していくと楽しめるようになってきます。そして教えてあげた物以外の振り遊びを楽しんでできるようになってきます。


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