みどりトータルヘルス研究所
  
こども行動療育教室
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行動的支援勉強ノート
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行動科学を勉強しよう

基本となる考え方,
将来に向けての目標


行動レパートリーと活動レパートリーを増やす

活動レパートリーを増やす
メリット


どのように活動レパートリーを増やしていくか

行動レパートリーと問題行動
の関係


物を落としたり
倒したりする行動


行動の理解と対応

行動の見方:三項随伴性

行動の原因を環境に求めることのメリット1

行動の原因を環境に求めることのメリット2

代表的な問題行動の機能と形成されるメカニズム

なぜ発達障害のある人に問題行動が見られやすいのか?

問題行動が強まるメカニズム

日常生活で問題行動を
強めないために


環境の変化と消去

問題行動が長期間維持される
メカニズム


こだわり,自己刺激行動への
対応について


こだわりと遊びの境目

適切な行動レパートリーを
増やす


教育的な視点を持った
問題行動への対応


教育的で前向きな支援

問題行動への対応を考える
ステップ


問題行動への対応の工夫

行動の理解と対応 まとめ

日々の関わりで大切なこと将来を見据えて大切なこと

指示の出し方,制止の仕方

家庭での療育活動のポイント

柔軟性,変化への耐性を養う

食事に関する行動

自身の行動もこどもの行動に影響を受けている

褒めてこどもを育てよう!


<参考図書,おすすめ図書>


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 行動的支援勉強ノート

 活動レパートリーを増やすメリット


  
発達障害や知的障害の有無に関わらず,人が充実した人生を送るためには楽しんだり,やりがいを感じたり,好んで取り組むことのできる活動が必要です。また,楽しい活動でなくても一定時間何かに取り組むという行動は,学校生活や将来仕事に就くときに必要なスキルになります。

  特に自閉症や重い知的障害がある場合,こちらが用意した玩具や公園の遊具などに全く興味を示さないように見えることがあります。また,1人でくるくる回っていたり,同じフレーズを繰り返し言っていたりすることを楽しんでいるように見えることもあります。こどもがそのような行動を行っていると,家庭や施設,保育場面ではどのように対応したらよいか分からなかったり,手がかからない状態と見られたりして,こどもが1人にされることがあります。

  しかし,こどもの成長を促し活動レパートリーを広げるためには,1人で何もしない時間や常同行動,自己刺激行動にふける時間を極力無くし,何らかの刺激に注意を向けたり,活動に取り組むことができるように積極的に働きかける必要があります。保護者や支援者の時間や労力がかかるため容易なことではないですが,できるだけ早期から段階的に活動レパートリーを増やすことが,青年期以降の生活を豊かにするために重要になります。大人になってから新しいことを始めようとしても難しいことが多く,自己刺激行動や常同行動に長時間ふけることは,脳の発達にとっても非常に良くないためです。

  QOLの向上をはじめとして活動レパートリーを増やすメリットはたくさんあり,その1つが様々な活動に取り組むことにより社会的学習の機会を得ることができるという点です。社会的学習とは,社会的な習慣やルールを学ぶこと,他者との関わりから適切な行動を学習することです。例えば,順番を守る,他者との適切な距離感を知る,他者との関わり方を知る,我慢をする,お店でお金を払う,人前で大声を出さない,など様々な社会的な行動を学習する機会を得ることができます。騒音や人ごみに慣れる,予定や日常の変化に柔軟に対応するといったスキルも養うこともできます。自身の経験を通して学習することもあれば,他者の行動を見て学習することもあります(観察学習)。

  しかし,知的障害や自閉症が重度になればなるほど活動が制限されてしまうことが多いです。本人の興味の幅が狭かったり,問題行動を起こす危険があるため公共の乗り物を利用できなかったり,保護者や支援者が時間を作ることができなかったり,変化があまりない生活の方が良いと専門家にアドバイスをされたりと理由はたくさんあります。
『持っているものが少ないほど,得るものも少ない』という言葉があります。つまり,障害が重度になるほど活動が制限され,社会的学習の機会が少なくなり,成長が遅れるということです。障害が重くても学習できることはあります。問題行動を起こさなかったとしても,ベットで半日静かに寝転んで過ごしていたりするとしたら,それはこどもの発達にとっては大問題です。

  知的障害及び発達障害のあるこどもは日常生活の中で色々な状況を理解することができずストレスを感じる場面が健常児よりも多くあると思います。そのため,混乱した時にクールダウンする時間はもちろん必要です。しかし,発達障害のあるこどもが長時間何もせず過ごすという状況は,現在や将来のQOLの観点からも,発達・教育の観点からも,倫理的な観点からも,避けなければなりません。障害の程度に関わらずこどもに合った活動を積極的に模索し,様々なことを経験させ,社会的学習の機会を増やす取り組みは
最優先されるべきテーマだと考えます。


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