みどりトータルヘルス研究所
  
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行動的支援勉強ノート
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行動科学を勉強しよう

基本となる考え方,
将来に向けての目標


行動レパートリーと活動レパートリーを増やす

活動レパートリーを増やす
メリット


どのように活動レパートリーを増やしていくか

行動レパートリーと問題行動
の関係


物を落としたり
倒したりする行動


行動の理解と対応

行動の見方:三項随伴性

行動の原因を環境に求めることのメリット1

行動の原因を環境に求めることのメリット2

代表的な問題行動の機能と形成されるメカニズム

なぜ発達障害のある人に問題行動が見られやすいのか?

問題行動が強まるメカニズム

日常生活で問題行動を
強めないために


環境の変化と消去

問題行動が長期間維持される
メカニズム


こだわり,自己刺激行動への
対応について


こだわりと遊びの境目

適切な行動レパートリーを
増やす


教育的な視点を持った
問題行動への対応


教育的で前向きな支援

問題行動への対応を考える
ステップ


問題行動への対応の工夫

行動の理解と対応 まとめ

日々の関わりで大切なこと将来を見据えて大切なこと

指示の出し方,制止の仕方

家庭での療育活動のポイント

柔軟性,変化への耐性を養う

食事に関する行動

自身の行動もこどもの行動に影響を受けている

褒めてこどもを育てよう!


<参考図書,おすすめ図書>


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 行動的支援勉強ノート

 コラム:物を落としたり倒したりする行動


  幼いこどもや発達年齢の低いこどもの初回面談では,机の上のものを落としたり,おもちゃ箱をひっくり返したり,扇風機を倒したりする行動が見られることがあります。表情を見ていると,これらの行動は機嫌が悪くて行っているという訳でもないようです。特に,生活年齢・発達年齢が低く,発語や行動のレパートリーが少ないこどもに多いです。お家でも色々なものを落としたり倒したりして困っているようです。

  これらの行動を示す原因の1つとして,そのような形でしかまだ物を扱うことができないということがあります。赤ちゃんが机の上のコップを落としたり,玩具を倒したり口に入れたりすることと同様です。赤ちゃんに対して「そんなことをしたらダメでしょ」と怒っても意味がないように,これらの行動しかできないこどもに注意したり怒っても意味がありません。消去や罰という行動的な対応で止めさせようとしても教育的ではありません。

  物が落ちたときの音や動き,周囲の人たちの反応を楽しんでいるかもしれないし,落とす,倒すということが習慣となってしまっているかもしれません。自分ができる行動で環境を操作しているだけとも考えられます。

  まずは,今は物を落としたり倒したりしても仕方がないと考えた方が良いです。そのようにしか物を扱えないのであれば,そのように扱って当然です。怒ったり注意しても意味がありません。少々散らかしてもイライラせず片付けてあげましょう。物を倒したりすることを前提として,壊したりけがをしないよう置き場所に注意をしたりマットを敷いたりしてあげて下さい。

  そして,教育的に物の扱いや遊びのレパートリーを伸ばしていきます。まずは物の扱いや認識のための基本的な力を養うため,型はめ,マッチング,積木を積む,などの課題を行い,倒したり落としたりする以外のものの扱い方を身につけていきます。倒すことが習慣となっている場合は,積木を積み重ねて一定時間倒さない練習なども行います。物を扱ったり認識したりする基礎的な力,指示を聞く力,一定時間継続して取り組む力,自分の行動を抑制する力などがついてくると,少し楽しく物を使って遊ぶことができるようになってきます。ミニカー,電車,人形,知育玩具,ままごと,お絵かき,シャボン玉,風船,音の出る絵本,など。物を上手く扱ったり,少し楽しんで遊ぶことができるようになってくると,ただ物を落としたり倒したりする行動はなくなってきます。

  最初はバケツに入っているビー玉をまき散らしていたこどもも,できることが増えてくると,そのようなややこしい行動はなくなってきます。外出したら走り出してしまったり,じっと待つことができなかったり,すぐに怒って泣いたりする行動も同様です。直接それらの行動を無くそうとがんばるよりも,今は仕方がないと割り切って,様々な力をつけてできることを増やしていってあげることで(行動レパートリーの拡大),ややこしく幼い行動は徐々になくなっていきます。

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